<2017.12.3 38景>

<2017.12.3 38景>
出展者さんから、
試飲させてもらって、「ありがとう」と伝えたという
うちのはるとに、素直さや優しさを感じて、
「心にとても残りました。」と伝えてくださいました。
私はその場所にいなかったのですが、
伝えてもらって、思わず涙がこぼれました。
そう、怒られてばかりのはるとだけど、
本当はとっても優しくて、素直な子。
この市は私がはるとを出産してすぐに、
母子密室の子育てに行き詰まっったことから
はじめた市です。
知らない土地での初めての子育てで、
1人でも多くの方にはるとのことを見守ってもらえたら、と
ベビーベッドをブースに持ち込んで、
自分の居場所も一生懸命つくろうとしていたような気がします。
生活のリズムが大切な乳幼児期に
負担を掛けることもあるとわかっていながらも、
それでも、いっしょに市にいてほしくて、
毎回両両親についてもらいながら、
市を続けてきました。
好奇心旺盛でとにかく活発なので、
出展者の方に迷惑を掛けたことも多々あります。
うめぼしの松本農園さんのうめぼしを
面白がって投げたこともありました。
そんな謝っても謝りきれない出来事にも、
「これはこの人が大切につくったものなんだよ」と伝える機会を
松本農園さんには温かく与えていただき、
そのことにどれだけ心が救われたことか、
今でも鮮明に覚えています。
「大きくなったね。」と見守ってくださるひとたちがいる。
だから私も、いつかの自分たちがそうであったように、
これから育ちゆく子どもたちが、
失敗をいっぱい重ね、成長していくことを許される、
貴重な場所をつくりつづけていきたい。と思う。
きっと私たちの知らないところで、
不快な思いをさせてしまったこともたくさんあったかもしれません。
自分たちのやりたいことに、
幼い子どもを巻き込んで、
無理をさせているのではないか。
割り切って、市の日は預けた方がよいのかもしれない。と
葛藤を重ねながら、もうすぐ10年です。
奇しくも先日、
熊本市議会で赤ちゃん連れで議場に入った緒方夕佳市議のことが
ニュースになっていました。
子どもを育んでいく環境は、
整っていっているように見えつつも、
貧弱化していることを感じる場面に出会うことも多く、
「親としてもっとちゃんと育てていかなければ」と
常にプレッシャーを感じてしまっている部分もあります。