2016.10.31 Monday
2016 product by 38_WORKS.collection景 vol.3
3日間にわたって行った今年の展示会が、
昨日終わりました。
いろいろ考えて、去年の土日2日間から、今年は3日間へ。
どんなひととの流れになるのだろうか、と
shikafucoさん、春色さんと3人でドキドキしながら、
迎えた展示会の日でしたが、
気持ちのよい余白が、途切れることがないままに、
3日間。ほんとうにうれしい時間の連なりとなりました。
蜂の巣がついたまま、落ちていた枝や、
夏に海岸で拾った流木を吊るし、
コスモス畑で摘んできた白のコスモスを束ね、
森で鈴なりに実をつけたすだちを、
小屋のあちらこちらへ置く。
紡ぎ上げた服に、
何度も何度も袖を通してくださり、
たのしそうにしてくださる姿を、
眩しいような気持ちで見つめながら、
何時間もゆっくり過ごしてくださる方が、たくさんで、
それは心に描き続けてきた風景でした。
3日間お菓子を焼くのは初めてだったという春色さん。
とても不安も大きかったかと思う。
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帰ってから、私がぐうぐう眠ってしまっている間も
お菓子を焼いて来てくださり、
予定の時間よりも早く駆けつけて来てくださった。
メニューも日替わりに。という、
その彼女の心意気と成し遂げる静かな意志と、
電車とバスで前日準備も含めて4日間、
小屋へ通ってくださったshikafucoさんとの、
2人といっしょだったから出来上がった
今年の展示会の風景でした。
(そして、頼もしいサポーターさんの惜しみない協力と)
「せめて縫製はひとに頼んだらどうか。」と
旦那に散々言われる。
嫁があまりにいろんなことを抱え過ぎて、
年中、テンパっているのを、
隣りで見ていられないのだろう。
最もしわ寄せが来て、ヒドい目に遭っているのも彼に違いない。
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申し訳ないな、、、と一応思いながらも、
それではわざわざ私がやる意味はないと思う。
服があればよいのではないのだから。
「宮井さんはどーんと構えていたらいいんですよ。」
といっしょに森をつくってくださったひとの言葉が、
私たちに大きな安心を与えてくれたように、
たくさんの方との出会いに、
感謝しながら、
私は、私を表現していく術を
もっともっと知っていきたいと思う。
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見ていたい風景があり、
見てみたい風景がまだまだある。
全てを縫い終えるまでにどのくらいかかるか、
さっぱり検討もつかないほど、
たくさんいただいたオーダー。
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季節の巡りとともに、
どうかゆっくりとお待ち下さい。
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1着1着。
しあわせを噛み締めながら、
心を込めておつくりしたいと思います。
もうすっかり日が落ちた。
あたらしい朝がやって来る。
ここで出会ったひとたちの
美しい日々と、愉快な時間を
心から願っています。
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またどこかでお会い出来ますように。
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38_WORKS. 宮井美咲
(special THANKS:Miyai Takahiro&DEAR my family.)